豊能町は大阪府北部の標高200〜500mの中山間地域が多くを占める町です。農地面積は300ha程度で豊能町面積の約1割を占めます。農家数は約200と自給農家約100の合計約300戸ほど。昔ながらの棚田広がる風景がみられます。江戸時代より高山地区で栽培されている「高山牛蒡」と「高山真菜」がなにわ伝統野菜になっています。一般的にはまだ馴染みが少ないキク科の根菜「ヤーコン」の栄養価に着目し特産品として栽培にも力を入れています。また近年、豊能町産キヌヒカリ100%の純米大吟醸「右近」を発売しました。2016年10月には豊能町の直売所「志野の里」がオープンして、農家同士の交流が頻繁になり、豊能町農業の将来を考えるきっかけになり、今までの豊能町農業に少し変化が出てきています。また効率の良い大規模農業をするには農地面積も小さく圃場整備もそこまで進んでいませんので、豊能町に似合った農業(農)のカタチをつくることが豊能町農業の繁栄につながるのではないかと思っています。
2017年春からは豊能町で就農を目指す方の応援として「とよの就農支援塾」が始まりました。2017年度は町内外8名の塾生が参加しました。受講生は2年後に新規就農目指す方、大阪府準農家制度を利用し高山地区で農地を借りて耕作開始された方、家庭菜園をグループで経営される方、また3〜10年ぐらいを見据えて農家を目指す方などが参加されました。2017年度の内容は月1回土曜日の農業実習と座学をベースに開催し、月数回は農作業を先輩農家と共にまた塾生のみでの農作業をしました。とよの就農支援塾2017年度は、個人の農業目標へ寄り添う形になったことが特徴です。指導する講師とサポートする豊能町職員もサポーターとして塾生個人個人を応援するような形態になりました。他市町村にはない豊能町版の農業研修がココにあるように思います。豊能町農業の新しいカタチが芽生えてきた2017年だったと感じています。とよの就農支援塾2018がどのように進むか楽しみです。本気で大阪北部地域で新規就農を考えられている方には当然オススメです。また豊能町で小規模(1反程度)から野菜栽培をはじめる方にもいいプログラムです。私トヨノコパンダはこの支援塾では圃場管理のお手伝いをしています。2018年度も圃場管理で参加させていただく予定です。また後日、この塾のレポートもしようと思います。
ここ数年は町外からの新規就農者や準農家が入ってくるようになりました。私トヨノコパンダも2015年町外から町内に引越しし新規就農しました。豊能町は大阪市内へ車で40分程度、箕面市や池田市には20分程度の距離にあり、大きな都市へのアクセスがいいことが豊能町で農業をするメリットの一つです。標高が高いので夏は涼しく、冬は寒いという気候を味方につけるのもメリットと考えます。また道の駅計画があり町内での販売先確保が可能となる予定があります。道の駅への農産物出荷数が足りるか問題視されている声を聞きますので、新規就農すれば即販売(予定)に繋がるのででないでしょうか。また現在の直売所「志野の里」協議会が町内外への営業活動があり販売先確保に奔走しています。そうなんです町全体で農業を推し進めようというムードがあります。その風向きを変えない為にも農業者&新規就農者&町全体が本気になって農業振興を進めていく時期に来ているのではないかと感じます。
トヨノノレポーターとして初回の投稿は、わたし自身からみえる豊能町の農業にしました。当然、豊能町でずっと農業されている先輩方がみているモノと違うかもしれません。あくまでトヨノコパンダの感じる豊能町農業になります。新規就農を考えられてる方や準農家制度の利用を考えらる方の参考になればと思います。豊能町内に住まれてる皆さまに、また豊能町が好きな皆さまに豊能町農業を知ってもらえればと思い今後もレポーターとして活動していきます。今回の投稿画像は季節感バラバラになっていますのでご了承ください。1枚目9月(棚田の風景)、2枚目5月(とよの就農支援塾枝豆定植)、3枚目3月(植付け準備)
とよの就農支援塾2018お問い合わせ先:豊能町農林商工課 tel 072-739-3424