2年も前から「記事にしたい……!」と温め(寝かせ)続けていた話。
それは豊能町の子育て支援推進プロジェクト、子育て応援隊「すくすく」のこと。
豊能町では、「ようこそ赤ちゃん」の気持ちを込め「赤ちゃんがお生まれになった家庭の安心と健康」をサポートする「子育て応援隊すくすく」を実施しています。妊娠から出産・育児までの切れ間のない子育て支援を充実するため、保健福祉センターの保健師と子育て支援センターの保育士が連携を図り生後4ケ月までの赤ちゃんとその家庭を1~2週間に1回訪問し、産後ケアを含め赤ちゃんの発育に必要な情報をお届けするとともに育児の相談などもお受けします。
豊能町ホームページより http://www.town.toyono.osaka.jp/page/page001294.html
ほとんどの方がフーンと読み飛ばしてしまうであろう、この淡々と述べられた文章。今回はこの「すくすく」がいかにアツいサービスかを、体験者の私が、わかりやすく・簡単に紹介させていただきたいと思います!
全15回にもわたる手厚いプログラム
冒頭の引用でも記載したように、「すくすく」は4ヶ月検診前後の母子を対象に1~2週間という、かなりの高頻度で訪問してくれます。
この充実のプログラムを見て「手厚い!」と喜ぶ私の姿を見て、「喜ばれることもあれば、授乳などの昼夜問わない育児で寝不足・家事に手が回っていないのに『訪問されるのが負担だ』と感じるママも中にはいらっしゃるんだけど……」と担当の方はなんだか申し訳なさそうに教えてくださいました。
上の資料を見ると、15回も訪問回数があるように見えますが、いくつかのプログラムをまとめて受講できるほか、ママの知識や体力に合わせて割愛してくれたりと、できるだけ負担のないよう配慮してくれます
前住んでた自治体ではこんなサービスなかった!家にいながらにして、しかも無料でこの恩恵を受けられるだと……!?と感激した私が、特におすすめしたいプログラムをご紹介します。
※今回紹介したプログラムは当時のものです。内容は変更されている可能性があります。
ベビーマッサージ
担当保育士さんとともにベビーマッサージの資格を持った講師の方が訪問。マンツーマンでゆっくりと教えてくれます。自宅だから赤ちゃんも終始リラックス。
ベビーマッサージなんてどこでもあるじゃない、と思われるかもしれませんが、やはり家まで来ていただけること、マンツーマン、しかも無料。というのはなかなか他では見当たらないんじゃないでしょうか。
手作りスタイやおもちゃのプレゼント
町のボランティアの方々による手作りの布おもちゃやスタイが、たくさんいただけます。この写真のものは、中学の家庭科クラブのお姉ちゃんたちが作ってくれた指人形、そして町のおばあちゃんが作ってくれたガラガラのおもちゃ。
大量生産された市販のものとは違う、プロの職人が作ったわけでもない、素朴なおもちゃたち。縫い目ひとつひとつに作り手の個性が見えるようで、こういうの私めっちゃ好きなんです……。
私も子供の頃フェルトで手芸するの大好き女子だったんですが、このミスよくやったわ〜と思わず親近感。この指人形への愛着も深まりました。
おもちゃ作り
赤ちゃんの手でもニギニギできる、ちょうどいいサイズのプラスチック製の空き瓶を使って、ラトル(ガラガラ)を作りました。
材料はもちろんすべて持ってきてくれます。たくさんのマスキングテープに色とりどりのビーズに大人の私でさえ心が踊ります。
色鮮やかな材料を使うことで、視覚からの興味も引き出せるそうです。
「すくすく」では15回分の訪問プログラムのほか、プログラム終了後もOB会が定期的にあり、親子ヨガや親子エアロビクスなどが開催されています。
お問い合わせ先
「子育て支援センターすきっぷ」
〒563-0101 大阪府豊能郡豊能町吉川201
電話番号:072-738-0255
「子は宝」感がビシビシ伝わってくる 豊能町
私が出産したのは2年半も前。ただでさえ忘れっぽい私が、薄れゆく記憶の中で『「子は町の宝」と思ってくれてるんだな』と感動したその気持ちだけは、今もはっきりと覚えています。
サポート体制や制度といった枠組みの話だけではなく、出産・育児を通して関わりあうひとりひとりが、ここはゆったりと暖かい。万人に手厚いサポートを充実させていこうと思うと理想は果てしないし制度には限界があると思うんですが、そのどうしても欠けてしまう部分を豊能町は「人」が補っているんだな、と思いました。
少子化・高齢化は悪いことばかりじゃなくね?
ここに越してくる前は、豊能町の7.8倍もの人口がいる大阪市内のとある区に住んでおりそこで第一子を出産しました。
赤ちゃんの集団検診では何十台ものベビーカーがズラーリ!赤ちゃんを連れたママ達が廊下まであふれ出し大混雑していました。
一方豊能町では、おなじ集団検診でも超ゆった〜り。小クラスの教室のような感じで広々とマットを使って、終始なごやかに育児指導が行われます。保育士や保健師の方々は、育児を一通り先に終えられた先輩たち。
泣いて泣いて止まらない息子に対しても、まるでおばあちゃんのようにニコニコとあやしてくださいました。
保健師さん、保育士さん、長女の通う園や小学校の先生方などなど育児を通して人ひとりひとりの暖かさに触れるたび、のんびりとゆったりと、ここは人も含めた町全体の空気感が里山そのものだなぁと心がほぐされるのでした。
7 comments
こんな素敵なサポートがあったのですね!知りませんでした。
若いパパ・ママを見守り、支えてくれる、保健師さん、保育士さん、ボランティアグループのみなさん、中学の手芸クラブのみなさん。
豊能町は、赤ちゃんがごきげんな時はもちろん、ぐずって泣いてても、ふわ~~っとくるんで温めてくれるような町ですね♡
そうですね、豊能町はまわりの方々が子どもに対して優しく接してくださるなーという印象がありますね。所構わず、泣いたりぐずってしまう子どもを連れてるとママは萎縮してしまうのですが、皆さんおおらかに見守ってくれるというか。うちの娘が大きくなって、いずれ町の未来の赤ちゃんのために指人形を作っている姿を想像して、またさらにほっこりしています笑 続いて欲しいですね。
はじめまして。こちらのサイトをいつも楽しみに見ています。
私は大阪市内に住んでいて豊能町に引っ越しを夢みています。他の方にも豊能町の事を教えてもらったりこちらのサイトを見ると益々引っ越ししたくなりました。子供が二人いるので幼稚園と小学校に通うことになりそうです。また色々教えてください。
とても嬉しいコメントありがとうございます、励みになります…!わたしも育児を機に、大阪市内から豊能町へUターンで戻ってきたのですが、つくづく子育てするにはぴったりの町だなーと感じているんです😊 ご近所さんになれる日を楽しみにしています✨
早速返信ありがとうございます(>_<)
気になる中古物件がありひかり幼稚園の近くなんですが、
近所は年配の方が多くお住まいのようで、昔からお住まいの方は団結していて外から来て輪に入れるか不安です。
共働きで子供達のことで手~いっぱいになりそうですが、自治体の集まりとか多いですか?
たしかに年配の方も多いですが、まるで自分の孫のように可愛がってくれたり親切にしてくれる方も多くて、私は癒されてます。
自治体の集まりの多さに関しては、ごめんなさい、個人的な感覚もあるかと思うのでなんとも言いようがないのですが、この地域はかつてニュータウンとして開発された地域なので、古くから住まれてる方も移住組なんです。なので、おそらくイメージされてる「田舎社会ならではのしがらみ…」「断ったら村八分…」みたいなのとは、ちょっと毛色が違うかなーと(笑) そのあたりは安心してもらえたら、なんて思いましたがわたしの超個人的観測&感想なので、強く断言はできないのですが参考になればー(^ ^)
とても参考になります。ありがとうございました☆
またアップされるの楽しみにみています☆