役場からご案内のメールがあり、フムフムと目を通しながら、出席の意向を返事するのをすっかり忘れていた、余寒厳しき折、皆様におかれましてはますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
「あのう……正宗3……出席どうするんですか?」というメールが届き、返事を出すのを忘れていたことを思い出した次第でございます。梅花の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
あわてて出席の意を返信したついでに案内メールを見返すと、「ゲストメッセンジャー」なる文字がちらほら。まさかな……。考えすぎ……。とにかく深く考えずに、役場から「こんなんやるよ〜」と呼ばれたので行ってみました。の体で行ってみよー!
豊能町がずっと取り組んでた、「わたし研究」その研究テーマ発表会
どんな催し物かといいますと、読んで字の如く、わたし研究を行ってきた集大成である、研究テーマの大発表会ということになります。なるほど。わからん。
いやっ、あのっ!ネガティブな意味でわからんと言ってるんじゃないんですよ。研究テーマの発表の様子をレポートする前に、今一度、わたし研究というものがどういうものなのか、おさらいしようと思いまして。導入なんですよ。導入。
わたし研究については、トヨノノPORTAL内に素晴らしい記事がありまして、改めてこちらから抜粋してみようと思います。
わたし研究室では、自分について理解を深めるために「わたし」について研究を行います。自分という人間がどんな人間で、何を求め、どう生きるのか。自分自身をあらゆる角度から研究することで、“わたしがどう生きるのか”の答えを個人の内側から探っていくのです。そうやって自分を知ることで、視点の転換が起きるのです。
実は私、以前プレイベントのときに講師の松原さんに自分のサイトでインタビューしたことがありまして、そういう意味では割と事前情報多めな立場の人間だったわけです。ですので、わかってる部分も人よりも多いのかもしれないんですが、それでもなんかこう、理解できていなかった部分も多かったように思います。
「わたしを研究する、ってどういうことなの?」
「研究してどうなるの?」
その問いに対して解となるいろんなメッセージは頂くのですが、言葉としては理解できるのですが実体験を伴いませんのでどこかこう、難しいことに挑戦しているなという感想しか持てなかったことは否めませんでした。
そう、発表会を参観するまでは。
全国でも類を見ない、ガチの人材育成事業に驚いた
もうね、びっくりしました。どこから話そう。
もうちょっとだけネガな言葉続きますがすいません、ちゃんとひっくり返りますんでしばらくご容赦ください。
キラキラ輝いて挑戦してる人も、生きづらさを抱えてる人も、一緒に集まってわたしらしさを研究しようとか言われても、んな無茶なって最初思うじゃないですか。
んで発表会するんで見に来てくださいって言われても、えっ僕なんかがそんなセンシティブなところ行っていいんですかって思うじゃないですか。
全然違いました。ほんとすいませんって感じで。
どうしても自分の理解度の範囲内でしかものごとを捉えられないので、自分の弱さをさらけ出してそのままの自分でいいんだよ系のなんかと勘違いしてたんだと思います。ほんと全然違ってました。小見出しにも書きましたが、ガチのゴリゴリの人材育成事業でした。
誤解してたときの感想→「なんで町がこういうのやるんだろ?」
実際みた感想→「町でこんなガチな人材育成事業やったの!?すご!」
私以外も企業の方たくさんいらっしゃっていました(私以外は超有名企業ばかり)が、町がいきなりこんなすごい人材を14名も出してるの、皆さんかなり驚かれていました。このすごさ、企業人ならわかるはず。
「わたし研究」ってつまり自分を知ることなので、自分を知ってる人間がどれだけすごいか、わかりますよね??ぼくのレポート力の限界が悲しいですよね?
会場内で私にコメントを求められたとき、「ぼくなんて自分が何者かもまだ知らないのに」って言ったら全員から「そんなんおまえだけやで」って顔をされましたが、すかさず心の中で返しました。「きみらもやで」って。
頭の中ではこの曲↑がリフレイン。
たぶんなんですが、女性活躍室の事業として女性を対象に募集したので、ぼく勘違いしていたんだと思いました。
これはぜひとも今後男版もプリーズです。
しなやかな感動
町の事業としてこういうのいいなーって思ったもう一つの点が、企業でこういうのやっちゃうと感動の押し売りになっちゃうと思うんですよ。公共事業だからか、そういうのが薄いんで、だからこそすうっと心の中にしみこんでくる感動ってあったんですよね。
発表者からすると、苦しい胸の内だったりとかそういうのに勝手に感動して欲しくないとかもしかしたらあったのかもしれません。でも皆さんがぽつりぽつりと語りかける自分の人生で見つけたテーマは、自然に自分の心の中まで照らしてくれて、現にコメントする人たちも不思議と自分の胸の内を語り始めたりして、たいへん暖かい空気に囲まれました。
こういうのほんといいと思いました。
貴重なお話を本当にありがとうございました。
「研究テーマ発表会」と題してあるように、研究テーマが決まったばかりで、プロジェクトはこれからだと思います。
施設やお仕着せのサービスじゃなく、ちゃんと人と寄り添って人材として育成する町の事業、私はとても応援したいと思いました。
帰ってから自分が何者であるか向かい合うのって、ふつうやったことないよねーって話を妻としてたら、
「うーん、就活のときにしたかな」
って言われました。あっそっか。僕就活したことないや。
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