梅雨の晴れ間、豊能町と川西市の境にある《妙見山》へ登ってきました。ハイキングコースは大きく4つありますが、今回はそのうち、上りは上杉尾根コース、下りは4月に復旧したばかりの新滝道コースを通りました。
これからの山の季節、ハイキングを計画される際のご参考になれば幸いです☆
見晴らしの良い《上杉尾根コース》を上る
能勢電鉄妙見口駅から少し歩くと、国道477に出ます。信号を渡ってまっすぐ行くと、上杉尾根コースの登山口です。しばらくは急な上りが続くので、軟弱な私は写真を撮る余裕もありませんでした。すでに下山してくる方とすれ違いましたが「しばらく急やけど、頑張って!」と励ましてくれました♡ なんとサイクリング用の自転車を抱えて下りてくる若者もいて、びっくりしました!
しばらくゼイゼイ言いながら登っていると、ちょっと身体がなれてきたのでしょうか‥‥ちょこちょこ休憩しながらですが、写真を撮れるようになりました(笑)。ハイキングコースの途中には緊急通報用の看板が立てられています。登山口には上杉尾根コースの看板は1~15まであり、登山口が1、終点の山上駐車場が15です。5番目までやってきました。
6番の看板です。このあたりからは、ところどころ木々の隙間から遠くの景色が見られるようになります。ここからは、ふもと川西市黒川地区の里山風景が見下ろせました。
この6番札所…もとい緊急通報ポイントでは、道々一緒になった方が「すごい!蝶がいっぱ~い!!」と教えてくれました。見上げると、まるで蝶の楽園のごとく、ひらひらとたくさんの蝶が舞っているのが見られました。
季節は初夏、すでに木々が葉を茂らせていますが、ところどころ遠くが見えるスポットがあります。南の方向が見えるポイントからズームアップすると‥‥
地図で見ると7番あたりに《八町茶屋跡》という書き込みがありました。よく見ると尾根沿いにもかかわらず小さな茶店1件分くらいの広さの平地が‥‥。昔は妙見山へお参りする人たちが一休みするお茶屋さんがあったのかもしれないなあ~と思うと、ちょっとだけタイムスリップした感じがしました。
上杉尾根コースで一番眺望の良いスポットに来ました。
手前中央に見えているのが豊能町の住宅地ですが、少し左の隙間に見えるのは、東ときわ台から箕面森町への道の途中にある橋です。以前この橋を渡りながら妙見山頂を見上げた時、尾根が見え、いつかあそこを歩いてみたい‥‥と思っていたので、願いが叶いました。ガラケイのカメラなので分かりにくいですが、橋から向こうへ延びているのは、森町の工業団地への道です。きっと、もっとよく晴れていれば、遠く紀伊山地や淡路島も確認できたでしょう♪
このあたりからは登りの傾斜が緩やかになります。私にはここまでがとてもきつかったので、もうラクチンです(笑)。山頂が近くなってくると、植林された杉林が多くなり、日差しがさえぎられてとても涼しく感じられました。夏のハイキングでもこれは助かりますね。
最後の階段を上ると‥‥妙見山上の駐車場。 上杉尾根コースの終点です。
台風被害から復旧した《新滝道コース》を下りる
妙見山上で休憩とお参りをすませ、帰りは新滝道コースを下りることにしました。
このルートは、4つある妙見登山ルートの中では最短距離のコースです。途中には滝の行場や神社などもあり、人気のコースでしたが、数年前の台風災害の後ずっと通行止めが続いていたので、被害が相当ひどかったのだろうかと、気になっていました。
下り口はこちら。山上のバス乗り場から一段下がったところ、右へ行くとリフト乗り場へと続きますが、標識に従って下へと階段を下りていきます。
新滝道コースは、ほぼ同じくらいの傾斜がずっと続きます。もともと石段などが整備されている部分が多かったように思いましたが、今回歩いてみると、あちらこちらに崩れた跡があり、足場の落ち着かないガレキでおおわれた部分がほとんどでした。
コース道の修復には、大変なご苦労があったことでしょう。自然災害の脅威を感じます。
途中の道標なども土砂崩れで倒されたり流されたり。以前とは道の雰囲気が変わってしまっているようです。
それでも、もとの道を守っていた石の道しるべを探し出してちゃんと置いて下さっているところがあって、なんだかホッとしました。
新滝道コースの終点は、黒川のケーブル乗り場です。少し手前には、黒川地区の氏神様を祀る《白瀧稲荷神社》が静かにたたずんでいましたが、その近くコースの道沿いにも、こんなお稲荷さんが祀られていました。
信仰のことは私にはよくわかりませんが、昔から人々に親しまれてきた歴史ある妙見山へのハイキングコースが、どの道も、どうぞ災害の被害にあわずに、安全な登山ルートとして、これからも愛されていきますように‥‥と、手を合わせました。
アップダウンのある道なぞ久しく歩いたことがなく、軟弱なお気楽さんぽ専門の私が、何とか無事に往復できたことにも深く感謝しました。
あとがき
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。今回、いつになくハードな”さんぽ”をしようと思ったきっかけは‥‥
〇コロナ+梅雨による運動不足と閉塞感。ここらでちょっと頑張って身体を鍛えなければと感じていたから。
〇箕面森町へ散歩の途中、見上げた妙見山の手前に見える尾根沿いの道を通ってみたいと思っていたから。
〇以前のポータルサイトの記事(https://toyonono-portal.jp/archives/8841)を読んで、行ってみたい!と思って。
そして一番強く背中をおしてくれたのは、久しぶりに能勢電鉄光風台駅で手にとった《能勢電ハイキング》のチラシでした。
《のせでんハイキング》のサイト⇒ https://noseden.hankyu.co.jp/guide/hiking/
能勢電鉄さんは、これまで様々なハイキングを企画され、とても人気があるのですが、緊急事態宣言の中しばらく中止が続いているようです。以前から私は駅に設置されているチラシを拝見しては、ウォーキングコースの参考にさせてもらっていました。今度のチラシには、妙見山へ登る4つのハイキングコースが詳しく書かれていましたが、その中に、数年前の台風被害以来、通行止めになっていた《新滝道コース》が4月から復旧している‥‥と書いてあったのです。山登りなど大の苦手な私ですが、このルートは子どものころ遠足で歩いた記憶がある唯一の道!ぜひ行ってみよう‥‥と思いたったのでした。
チラシの裏面にも記載されていましたが、熱中症を防ぎながらのマスク着用の仕方はとても大事だと思います。今回のハイキングの道々、すれ違うハイカーのみなさんどなたも心掛けておられるようでした。適度に距離を取り合い、マナーを守りあって、とても気持ちのよいハイキングをしましょう。能勢電さん、素敵なチラシをありがとうございました。
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[…] を上り、しばらく通行止めになっていた”新滝道コース”を下りましたが(https://toyonono-portal.jp/archives/10683)、今回はまだ歩いたことのない”初谷渓谷コース”を下りることにしま […]