今回から、初谷渓谷の四季を通じて、主に自然について、「初谷渓谷なう」として、随時掲載していくことになりました。初谷渓谷は「大阪の緑の百選」にも指定されていて、水も妙見山・天台山からの伏流水が流れ非常に綺麗な水で、希少価値のある動植物が多く存在します。昔は里山として、炭焼を始め、植林等をして活気のある山林でしたが、昭和30年ごろの燃料革命により、急激に里山としての価値は失われました。今は、雑木林(ざくもくりん)になりつつありますが、植物は420種類、野鳥は95種類が生息してると言われています。地球温暖化により気温の上昇、それによる生態系の変化等を、実際、山の中に入り観察し、保護し、随時紹介して行きたいと思います。
初谷渓谷、上空より
清流の渦に侵たる落葉。7月15日、AM10時、気温28℃、水温18℃。
茂みから、青天を覗く
涼をもとめて、多くの家族づれがピクニックに来られています。水質も良く、あまり深いところがないので、小さい子供さんも安全な水遊びができます。お昼には家族そろっての食事が美味しそうで、楽しそうです。
オオキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)。7月15日現在の状態。4年前から、鹿の獣害によって、絶滅寸前になっていましたが、柵をつくり、猟師さんに駆除の協力して頂き、今年は何とか100本以上は開花しました。まだまだひ弱ですが、以前の様に群生すよう期待します。毎年、この時期、鑑賞に来られ、8月末に竈ケ谷(高槻市)にも開花しますので、2ケ所、この花を楽しんでおられる方がいます。
オニグルミ(クルミ科)の実。落ちた実はリスが食べに来ます。
ウバユリ(ユリ科):7月15日現在。今まであまり見かけなかったが、今年は蕾をつけた多くのウバユリが見受けられます。花の先は少ししか開かない。緑白色の花が咲きます。
ヤブデマリ(レンプクソウ科):7月15日、結実には赤い実がなりラグビーボールのような形で、翌年春には黒く熟します。茎の色まで赤く染まるので珍しい。オオデマリはこのヤブデマリの園芸品種です。
クマガイソウ、元気に育っています。この時期は「立ち入り禁止」です。ご協力よろしくお願いします。
野鳥を撮影に来られたカメラマン。この時期飛来して来てる、代表的な野鳥のオオルリ、サンコウチョウ等を撮られているようです。今年はカメラマンの方々が多く来訪されているように思います。