初谷渓谷には植物が約420種類あると言われている。木々は年々大きくなり
四季折々、芽吹きし、だ円形、卵形等の葉っぱを高木や低木に付け、すがすがしい新緑になり、花芽をつけ、実をつけ、紅葉し、赤色や黄色の落葉し、その上を歩くのも気持ちが良く楽しいものです。冬には何度か雪が降り、枝が折れそうに
積もり、折れないよう頑張っている木々、色々な樹木の生態系を見る事が出来る。地元、近郊の方々のグループが一日をゆったりと植物鑑賞を楽しむ方が増加傾向にある。身近にある自然、安らぎのある初谷渓谷に一度は足を運んで頂き、樹木の新しい発見を見つけ出してください。

ムクロジ:落葉広葉高木(15~20m)、ムクロジ科、開花期6月、結実期10~11月、初谷橋手前にある。種子は黒く昔は羽子板の羽根の重りに使用していた

台場クヌギ(ブナ科):落葉広葉高木(10~15m)、開花期4~5月、結実期9~10月、菊炭で有名な炭の原料にする木。約2mくらいの所を枝切りし、その枝を炭の原料にする。カットした所から若木が生え7~8年後に又切り、それを繰り返す。この木は蜜を出すので、オオクワガタ、カブトムシ、オオムラサキ、蜂等の昆虫が群がってくる。

台場クヌギ(吉川峠):このクヌギも昔は、炭焼き用に利用していた。直径は
170cmもある大変大きな木である。

トチノキ(ムクロジ科):落葉広葉高木(樹高20~35m)開花期5~6月、結実期9~10月、日本で自生している樹木の中でもっとも大きいものの一つです。この木は10mぐらいだと思われる。今後、大きくなっていくのが楽しみです。種子をすりつぶしトチ餅などの原料になる。


エノキ(アサ科):落葉広葉高木(樹高15~20m)開花期4~5月、結実期10月、国蝶のオオムラサキはこの木で育つ。初谷渓谷には10数本の大木がある。

エドヒガン(バラ科):落葉広葉高木(樹高15~20m)開花期3~4月、年々木々が大きくなり、登山道中春を感じさせてくれる。ソメイヨシノより1週間~10日ぐらい早く咲く。



オニグルミ(クリミ科):落葉広葉高木(樹高約25m)開花期5~6月、結実期9~10月、日本原産のクルミとしては、唯一食用になる。昔は種子をひらって食べたものですが、今は鹿、リスに先取りされる。初谷渓谷では10本ぐらいあると思う。

ミツマタ(ジンチョウゲ科):落葉広葉低木(1~2m)開花期3~4月、結実期9~10月、枝が3本に分かれて伸びることからミツマタと言う。昔、この木は和紙の原料になるのでこの初谷渓谷、光ケ谷で育てて、吉川の人達は出荷していた。その時の名残りだと思われる。

キブシ(キブシ科):落葉広葉低木(樹高2~4m)開花期3月、結実期9~10月、黄色い花が穂状に垂れ下がり、まるで簾のようである。

チャノキ(ツバキ科):常緑広葉低木~小高木(樹高2~3m)、開花期10~11月、結実期9月、地元の方が、お茶用に育てていた名残りと思われる。

ヤマコウバシ(クスノキ科):落葉広葉小高木(樹高2~7m)、開花期4~5月、結実期10~11月、枯れた葉は冬でも枝に残り、3月ごろでも葉が落ちないので、受験生達の「お守り」の木にもなっている。

フジ(マメ科):つる性落葉広葉木本、開花期4~5月、結実期10~12月、
「藤色」と言う色名は、フジの花の色が由来。


ジャケツイバラ(マメ科):落葉つる性木本、開花期4~6月、結実期9~11月、あちらこちらに5月ごろ鮮やかな黄色の花が咲く。

ウラジロウツギ(アジサイ科):落葉広葉低木(樹高1~2m)、開花期4~5月、葉の裏が白い、希少植物

タニウツギ(スイカズラ科):落葉広葉低木(樹高1.5~3m)、開花期5~6月、結実期10月

ウツギ(アジサイ科):落葉広葉低木(樹高1.5~3m)開花期5~6月、結実期10月、枝の内側が空洞になっていることからウツギと呼ばれている。

ダンコウバイ(クスノキ科):落葉広葉小高木(樹高3~5m)開花期3~4月、結実期9~10月、葉は先端が浅く3つに分かれるが枝の付け根の葉は分かれないため2種類ある様に見える。また、別名グー、チョキ、パーといわれ、3種類の葉っぱがある。


ヤブデマリ(レンプクソウ科):落葉広葉低木(樹高2~6m)開花期5~6月、結実期7~8月、オオデマリはヤブデマリの園芸品種。


アセビ(ツツジ科):常緑広葉低木(樹高1~8m)、開花期(3~5月)、結実期9~10月、アセボトキシンと言う毒が有り、これを食べた馬が酔ったようになることから馬酔木(アセビ)と言う漢字名が付いている。

アケビ(アケビ科):落葉つる性木本、開花期4~5月、結実期9月、実を食べると甘くておいしい、種が多いのが難点。

ヤブツバキ(ツバキ科):常緑紅葉高木(樹高10~15m)、開花期2~4月、結実期10月、数多くの園芸品種の基となった樹木、初谷渓谷では多く群生している。

アラカシ(ブナ科):常緑広葉高木(樹高10~20m)、開花期4~5月、結実期10~11月、関西地方で多く見られるカシノキです。

ケヤキ(ニレ科):落葉広葉高木(樹高20~30m)開花期4~5月、結実期10月、秋には黄色から赤色と色ずく、また、冬の樹形も美しい。エノキとよく似ている


ガバズミ(レンブクソウ科):落葉広葉低木、開花期5~6月、結実期9~10月、(No,9~10の間にある)。実は熟すと粉をふき食べる事が出来る。

7月7日の初谷渓谷は豪雨により、水嵩が普段より2~3倍多くなっています。
妙見山へのハイキングはNo,11より沢渡があるので、確認はしていませんが、相当水嵩があると思われるので、ハイキングは控えられた方が良いと思います。

初谷渓谷の登山道の倒木。No,6以降は車では行けません。