トヨノノドリームの審査員をしていただいた石村由起子さんが主宰するお店・奈良「くるみの木(一条店)」で、たくさんの透明のガラス瓶に色んな果実がキラキラして浸かっているのを見て、ふと自分でもやってみたくなった。
ちょうど季節は梅の実がなる時期。庭の梅の木のことを思い出した。今まで梅の実にはまったく見向きもせず、すぐ伸びるトゲトゲの枝の剪定だけが重荷で、ほったらかしだった可哀そうなウチの梅…。でも実だけは黙って毎年生産を続けていた健気さ(すまぬ、ウチの梅)。
気を取り直して、さっそくネコの額ほどのうちの庭の木から、梅の実の収穫にとりかかることにした。
「なんじゃこりゃ、ワンサカある!」
見上げると、青い実がワンサカある。(こんなになっとったんか、恐るべしウチの梅!)けっこう採ったが、脚立で採るにも上の方は届かず、もうあきらめた。
「コラ、梅の実を転がしてばかりせず、ちっとは手伝え!」と梅の実で遊ぶネコに檄をとばし、その手も借りながら、収穫完了(笑)。
採りも採ったり、収穫量約5kg!
(しかし、こんなにどうするよ?)
「そうだ、職場に持って行こーっと♪」
職場には女性陣がいる。強い味方。
「そうだ、来年の講座のために皆さんにおすそ分けしよう。」
ということで、キズや傷みのある実を選別して取り除くと、約4kgほどになり、サッと水で洗って1kgずつに分けて、職場に持っていったのだった。
「エッ、みんな違う浸け方したん?どんな味、どんな色?」
後日、職場の飲み会でこの梅の話が出たら、何と、みんな独創的な浸け方をしていて、一人として同じ浸け方をしていなかった!
この時の会話は以下のとおり。
わたし:「調べたら、氷砂糖でということなので、フツーにそれで。」(フーン)
Ⅿさん:「私は、氷砂糖がなかったから、ただの上白糖で。」(エッ?)
Оさん:「実を冷凍して、氷砂糖で。」(エッ?)
Sさん:「私も氷砂糖がなかったので、キビ砂糖で。」(サラっと)
一同:「エッ、キビ砂糖ーッ!?」
Sさん:「キビ砂糖で浸けたので、シロップの色がやっぱり黒いんです」
一同:「エッ、黒いって!?」「 どんなん、どんなん?」
衝撃のキビ砂糖の梅シロップに一同、興味深々!
また、女性陣のアレンジ力がさすが半端ない。こっちは、やったことがないからフツーに氷砂糖だけで浸けたというのに…。
1本の同じ木から採れた梅の実、違うのは浸け方のみ。「そりゃ、飲み比べをするしかないな!」「そうだ、そうだ!」ということになり、後日、梅シロップの飲み比べをすることになったのである。
後編に続く…
3 comments
いろんな漬け方で、飲み比べ楽しそうですね!
私はいつもブランデーで漬けます◎ホワイトリカーよりもコクがある気がします。(お酒詳しくないのであまり自信ありませんが、、笑)
シロップやのに、梅酒やと勘違いしてコメントしてしまいましたーー!!ごめんなさい〜〜m(_ _)m
シロップですが、全然オッケーですよ!
ブランデーですか!
お酒にする場合は、そんなバリエーションもあるんですね。
いずれにしても、私自身は初めてやったので、皆さんの自慢のレシピで、梅を使って紹介できたら楽しそうですね(^-^)/