きょうは待ちに待った「ぼんばぼん」がある日〜!
いそいそと定時に仕事を片付け、家でだらだらと過ごしていた子どもたちを急かして、豊能町光風台のこども食堂「ぼんばぼん」へと向かいます。
こども食堂と聞くと、なんとなく軽食なイメージを持っていたんですが、「ぼんばぼん」さんのメニューはとにかく毎回美味しそうなんですよ……うっとり。
「方向音痴なのに軽く地図を見ただけで『ここだ!』と思い込む」わたしの悪癖のせいで、軽く迷いかけ辿り着けずに終わるパターンが頭をよぎりましたが、子どもたちが看板を見つけてくれてセーフ!
動物のおしりが「ぼんばぼん」の目印。パンダのおしりじゃない?なんて話しながら、おじゃましまーす!
この日のメニューは、
- ちらし寿司
- お豆腐のお吸い物
- 鮭の南蛮漬け
- すいか&パイナップル
↓こちらは、子どもらに瞬殺で奪われた、おとな(保護者)特典の琥珀糖。さりげなく手渡してくれたのですが、こういう心くばりって、疲れてるときこそふっと心がほぐれて沁みるほど嬉しいんですよね…
家屋の2階も子どもたちが自由に過ごせる場として開放されていました。
自分でやってみたら一番早い。導かれるようにこども食堂設立へ。
「ぼんばぼん」を運営されているのは、豊能町在住の高坂さん、そして娘さんのまりこさん。お忙しい合間を縫って、取材に快く応じていただきました。
そもそもなぜ子ども食堂を立ち上げることになったんでしょう?その経緯を聞いてみました。
大阪市内に住む高齢の祖母を豊能町へ呼ぶため、豊能町内の物件を探しはじめたあたりから物語の歯車は動き出します。このおうちに巡り合い、その理想どおりの佇まいに、母娘揃って一目惚れ。まだご祖母様は来るかどうか決まってないけれど、「ついでに買っちゃう?」とノリ良く購入を決めたそう。
結局、肝心のご祖母様は「行かない」と判断されたそうで……。(笑)しばらくの間は、お母様・高坂さんのお茶や趣味のお部屋としてぜいたくに使ってらっしゃったのだとか。
話を聞けば聞くほど「たのしそう!」と魅了されていった
その一方で、子ども福祉に携わるお仕事をしているまりこさんは、ある課題に立ち向かっていました。ご自身の担当エリアではなかなか子ども食堂が根付いていない現状を見据えて、一体なにがハードルになっているのかを探るべく、さまざまな子ども食堂を視察して回ることに。
問題点を探るはずが、聞いていくうち「大変そう……」よりも、やりがいや「たのしそう!」というワクワクの気持ちが勝っていったまりこさん。その頃には子ども食堂にすっかり魅了され、「これは……自分でやったほうが早いな。」と決心します。
子ども食堂のハードルは「やる場所がない」「作る人がいない」
まりこさんによれば、「やる場所がない」「作る人がいない」それが、子ども食堂開設の二大ハードルとなっているパターンが多いのだそう。
やる場所?あるやん。
作る人?お母さん(高坂さん)おるやん。
自分たちには二大ハードルがすでにクリアになっていることに気づきます。「お母さんは、お料理の先生もしていた経験もあり、料理は得意だったんです。」と教えてくれました。
まりこさんが「お母さん、子ども食堂やらへん?」と持ちかけてみたら、即答即決。
「面白そう、やろか!」とトントン拍子に話が進んでいったと言います。
まりこさんの言葉をそのまま借りるなら「お母さんは『フッ軽*』なので(笑)」。おうち購入エピソードといい、その思い切りの良さに思わずファンになってしまいそうです!
こうして「ぼんばぼん」は、お料理を作るのがお母様の高坂さん、SNSなどの広報や子ども食堂補助金の申請はまりこさん、と母娘の得意分野を活かした二人三脚で2024年5月末から歩み始めたのでした。
*フットワークが軽いことの略字。転じて、行動力が高い人という意味で使われる
愛犬ぼんばが繋いでくれた輪
「ぼんばぼん」という一風変わった名前は、愛犬のブルドッグ「ぼんば」の話題を綴っていた20年前のブログの名前から取ったそう。
子ども食堂を始めたことを知った、かつての愛犬友達から20年ぶりに連絡があり「これを使って」と野菜が送られてきたり、他にもたくさんの方々が「手伝います」とぼんばぼんに集まり、ご縁に支えられていると言います。
今回、私ははじめてこども食堂を利用させてもらったんですが、
- 手入れの行き届いた場所で
- まごころこもった一汁三菜のごはんを食べさせられる
ことが、共働きで時間のない家庭には大っ変にありがたい……(合掌)
夏休みということもあり、入れ替わり立ち替わりでたくさんのファミリーたちで賑やかになってきた頃に取材は終了。美味しいごはんとお話、ありがとうございました!
早めの時間に夕飯を済ますことができたので、隣接の光風台1丁目2号公園でひと遊び。いつもの生活ならありえないゆとりと親子時間に感謝。
こども食堂「ぼんばぼん」
場所:豊能町光風台1-9-10
⚠️ぼんばぼんには駐車スペースはございません。お車の方は近隣のコインパーキング等をご利用ください。
◯ご利用方法
《事前申込制》前月の最終月曜日ごろに申込が開始されます。申込開始やメニューは公式LINEやInstagramで事前に投稿されるので、必ず確認した上で専用フォームからお申し込みください。
子ども(18歳未満)……無料
おとな(保護者)……300円
※定員 20名
※町外の方も利用可能ですが、町内の方を優先とさせていただきます
◯オープン日
毎月第2水曜日15:30〜19:00
毎月第4土曜日12:00〜15:00
※予定が変更になる場合もあります。
※開催や申込み開始日については、LINEかInstagramの投稿を必ずご確認ください
◯お問い合わせ先
bonbabon2024@gmail.com
ぼんばぼんInstagram
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