【里山キャラバンマーケットって?】
まずは、このプロジェクトを立ち上げた『トヨノつながるWEマーケット』代表者の村井美弥子さんから頂いたコンセプトをお届けします。
〇「わたし」が主役になれる時間…すべての皆さまが主役になれる物語作りをお手伝いします。
〇得意なことで地域とつながろう…皆さまの得意なことで力をお借りし、地域の輪を広げます。
〇好きなことを見つけに行こう!…これから自分がしてみたいことを発見できる場を作ります。
2019年、豊能町にマーケットが誕生
人間って、誰しも何かしら得意なことや好きなことがあるものです。その得意なことは、たぶん、誰かの役に立つことがあったり、一緒に楽しめたりするのです。え~、まだそんなもの持ってないよ‥‥‥という人がいたら、それが見つかるかも知れない、そんな場所をここ豊能町に作ってしまったのがトヨノつながるWEマーケットです!
マーケット誕生の秘話については、こちらをご覧ください!↓
参照:2019年9月寄稿『トヨノノテ―ブルマルシェ開催準備中!』
⇒ https://toyonono-portal.jp/archives/5355
はじめのうちは、西地区⇒西地区⇒東地区と、一か所集中型のマーケットが開かれていきました。出店者も、お客さんも増えてきたのですが、明けて2020年、新型コロナウィルス感染症対策による自粛が始まってしまいました。4月に予定されていたお寺でのマーケットは中止を余儀なくされ、その後も、大勢が集まり密を免れない形式のマーケットは開催できなくなってしまいました。
テーブルマルシェ⇒⇒ウォーキングマーケットへ!
しかし、転んでもただでは起きない?スタッフのみなさんは、何と『ウォーキングマーケット』という方法を考え出したのです!『密』にならないよう、店と店の間隔を広くして、お客さんには歩いて楽しんでもらおう‥‥。
新しいスタイルの《ウォーキングマーケット》については、こちらをご覧ください↓
参照:2020年9月寄稿『Walking WE!マーケット…何だかとってもいい感じ!』
⇒ https://toyonono-portal.jp/archives/8245
そして更なる発展《里山キャラバン》へ!
今回スタッフのみなさんは、新たに町が募集した『トヨノノ応援会2020』に《里山キャラバン》というプロジェクト名で応募されました。
現在『トヨノつながるWEマーケット』は、冬休み期間です。
少しずつ収束の兆しが見えてきたとはいえ、感染対策などにはまだまだ神経を使う状況ですが、一方、これまで開催されてきたマーケットの評判を見聞きして、参加を希望される出店者、店舗の数はさらに増えてきています。
春からのマーケット再開のために、ミーティングを何度も行いながら準備にご多忙な中、みなさんに、インタビューをさせていただきました。
取材日:2021/02/08 zoomによるリモート取材
取材に参加して下さった方
(順不同)村井美弥子さん、上浦美紀さん、村井尚美さん、高橋恵理子さん
プロジェクトの名『里山キャラバン』というのは、今回トヨノノ応援会のための新しい名前ですか?
私たちの名前は『トヨノつながるWEマーケット』なのですが、同じところでマーケットをするのではなく、山や里、あちこちをキャラバンしてマーケットをしますよ、ということで、この名前をひねり出してきました(笑)。
【豊能町ならではの、味わいのあるマーケット!】
ほかのマーケットと違っているポイントは、どんなところですか?
①まず、毎回町内を巡回する《キャラバン型マーケット》であること。開催場所が変わるので、その都度、会場の調達、連絡、依頼などの手間がかかりますが、場所が移動することで、町内外からの来場者さんが、豊能町のいろいろな地域の良さを知ることができます。住宅地、山間、里山、農耕地域、伝統残る田舎風景などを巡ることによって、お客さんや出店者、主催者はもちろん、地域の方々とも交流ができ、味わいのあるマーケットになります。
②主催者が利益を追求せず、出店者もお客さんも一緒に楽しめて、豊能町のお店・団体・行政の紹介もできる場、活動の発表ができる場を提供します。お店も個人も団体も、みんなが笑顔になれるマーケットです。
③歩けるマーケットです。運動不足による体力減退を解消するきっかけになってもらいたい。楽しみながら、健康増進、福祉も巻き込みたいマーケットです。
みなさんが、これまでマーケットをされていて、印象に残ったことや、エピソードについて教えて下さい。
•自宅前で出店された方の子どもさんたちが、自分の使わなくなったおもちゃなどを売っていたことがありました。子どもたちが、自分で値段を決め、交渉し、お小遣いを得るという体験もいいと思いました。チャイルドマーケットの開催もできると感じています。
•出店された女性が、長年体調不良で心配だった夫が、マーケット当日は妻の手伝いで会計を担当され、「ふだんと比べてイキイキと輝いていて、ありがたく、嬉しかった」と話してくれました。
•出店された方が、出店経験をしたことで「自分のやりたかったことはこれだ!」と気づきました、と話してくれました。
•マーケットで、何十年も会っていなかった知人と再会でき、長い時間話し込んだそうです。
•マーケットの開催のため下見に行ってみて、自分が住んでいる地域以外のことがわかって……今まで他の地区の街並みを歩くことがそんなになかったので、良かったと思いました。
•そうそう、お客さんの方からも、普段はメインの通りしか通らないけれども、一筋入ったらこんなところがあったんや、知らなかった~って。
•コロナの影響でこれまでのマーケットができなくなり、みんなで知恵を絞って、お散歩マーケットをすることになりましたが、お客様も、家に閉じこもりがちで、特に、豊能町はすぐ車で移動してしまいがちなところ、今回すごく歩けた!全部(のお店)制覇してきたよ!と言って下さった方もいました。ほんとによく歩かせてもらったと、喜んで下さったのが嬉しかったです。
【女性も男性も、老いも若きも、家族連れも、それぞれ楽しめる、お散歩マーケット♪】
来場される方々の客層についてはどんな感じでしょう?女性が多い印象がありますが。
そうですね。でも、ウォーキングマーケットになってから、散歩されている男性や年配の方もたくさんいらっしゃって。子どもさんも、親子で回られる方も多いです。
出店者さんについてはどうですか?男性も多いですか?そういえば、ミニ四駆のところも、男性でしたね。
その時のマーケット開催地域の中に居宅やお店がある方については、男性が多いです。カレー屋さん、美容院さん、ミニ四駆で参加して下さった医院の先生、大学堂さん‥‥‥。
このマーケットがPRの場になるよう、チラシ配りなどもOKということにしてあるので、お店の知名度を上げようという方も参加して下さっています。また、お仕事をリタイアした後に、手作りを始めて、出店してこられる方も結構おられます。
そういう方々が、次また別の地域でマーケットが開催される時にも出店参加して下さるともっと増えてくれるんじゃないかな。
【町と市、世代も超えて、どんどん繋がり、広がっていく‥‥‥】
つながるマーケットが、どんどん膨らんでいきそうですね!今後の夢は?
豊能町は東と西に分かれ、東西の通行にはほぼ必ず箕面市の森町を通ります。今はまだ豊能町内で継続的に団結を強めていく時期ですが、いずれは箕面市とも交流・協力できるといいなと思っています。
豊能町と箕面森町が連携できたら‥‥‥ということですね!この取り組みは進んでいるのでしょうか?
今のところはまだです。違う行政区ということでいろいろな壁があって……。でも、いずれは、『WEマーケットさんだったら(やっても)いいですよ~』みたいなものが作れたらいいなあと思っています!
森町にお住まいの方は本当に若い世代が多いようですね。
そうです。若い世代の方々の中には、子どもさんと、おじいちゃん・おばあちゃん世代との交流をしたいという方もおられます。そういう意味でも、豊能町と森町とのマッチングはアリなのかなと思っています。
これからの課題というか、今、この《里山キャラバン》プロジェクトを進めていくうえで、困っていること、必要な協力や応援は、どんなことですか?
マーケット開催でとても重要になってくるのが、駐車場の確保です。出店者のためと、遠方からの来場者のために。
これまで使わせてもらったコスモスの里、病院、シートスなどの駐車場は、個々にお願いに回って使わせてもらいました。また、町の公共の駐車場は、公の場であるので、マーケットだけで占有してしまうわけにはいかないという問題があります。駐車場はほんとに苦労しています。あちこち移動してのマーケット開催なので、その時々に広い駐車場が利用できるアイディアやご協力を、ぜひともお願いしたいと思っています。
それから『人材バンク』があればと思います。
今後、マーケット開催時に、ステージでのイベントなどもしたいと考えているのですが、ステージで発表してくれる人や団体との連絡を取ってくれたり、特集やテーマを決めたり企画を手伝ってくれる人など。豊能町にはいろんな才能、特技、技術をお持ちの方が豊富におられます。例えば、豊能町のHPなどに、私たちはこういうことができます、という人を登録しておくような場所《人材バンク》があれば、他の団体さんも利用できるのではないかと思います。
【今は全くの赤字‼…でも、もっとみんなで盛り上げたいヽ(^o^)丿】
活動資金についてはどうですか?
WEマーケットの活動は、営利目的ではありません。今は全くの赤字です。経費が出ません。(私たちは)まだ、マーケットに必要な備品も持っていない団体です。
せめて参加して下さるみなさんが活動しやすく、マーケットを盛り上げていけるような備品をそろえていきたいと思っているので、今年度は、少し出店料をアップさせていただいているのですが、なかなかです。そこで、マーケットの時に『募金箱』を置かせてもらうことにしました。ぜひ『応援気持ち募金』をお願いします!
あとは、寄付金とか、広告とか?
『協賛』していただくという手段があります。パンフレットにお店の紹介を載せてもらって、広告代を払うということです。
今日は、春からのマーケット再始動に向けての準備などでお忙しいところ、みなさん、ありがとうございました。最後に、豊能町民のみなさんに特にお伝えしたいことがありましたら、お一人ずつどうぞ。
•全体的に資金面とか駐車場面とか、協力はいただきたいのですが、まずはみなさんに、知ってもらって、自分の足でマーケットに来てもらって、楽しんでください、と伝えたいです。それで、来てみて、あ、自分も参加してみたいなと思っていただいて、それで豊能町全体というのかお客さんも出店者である私たちも行政も含めてみんなで盛り上げられて、豊能町の代名詞になるようなマーケットになればいいなと思っています。
•みなさんに来ていただいて、楽しんでいただきたいです。自宅のある地域以外での出店になると、どこで出店しようかが悩むところですので、場所の提供など、協力をお願いします。
•まだまだマーケットをしていることを知らない人がいるので、全戸配布を機にもっともっと知ってもらって、来てもらえたらいいなと思います。町の行政とも力を合わせて一緒に頑張っていけたらうれしいです。
•一か所でのマルシェの時よりウォーキングマーケットになってから、みなさん参加の敷居が低くなっているように感じます。今回、より多くのみなさんに知っていただくことによって、さらに誰でも参加できるイベントになるといいなと思います。
『トヨノつながるWEマーケット』さんの、トヨノノ応援会プロジェクト《里山キャラバン》、応援しています!本日は、本当にありがとうございました。
◆ このプロジェクトの連絡先
トヨノつながるWE マーケット 村井 美弥子 さん
Mail:toyono.tsunagaru@gmail.com
◆ SUPPORT – 応援おねがいします
- 開催時駐車場の協力・アイデア
- 箕面森町開催へのアドバイス
- 協賛企業の募集
取材日:2021/02/08
文:とよレポみほ☆
写真提供:トヨノつながるWEマーケット
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