豊能町には能勢電鉄の駅が3つあります。光風台・ときわ台・妙見口。
30年近く前、この町に引っ越して来ようか‥‥と考えた時、その決め手になったことの1つに『能勢電が通っていること』がありました。当時私はまだ車の免許を持っていなくて、子どもは2歳半でした。ここで暮らし、買い物に出かけ、子どもが大きくなったら高校へ通うことなどを考えると、『電車が通っている』ということは大きな利点でした。
駅前の生活は便利でした。30分かからずに川西能勢口駅へ、1時間ほどで大阪梅田へも行けます。他の駅周辺のお店もいろいろ楽しく、日生中央駅界隈にもよく出かけました。ただ‥‥‥よく耳にするのが「能勢電は(運賃が)高い」ということ。確かに同じ料金を払えば阪急なら京都まで行けますし、通勤通学の定期代も家計に負担になりますから、その感覚はわかります。でもあるとき、ふと思ったんです。(能勢電は『山岳電車』なんだ)って。
平地を高速で走る都会の電車とは違って、北摂の山々の間を縫うように走る能勢電鉄は、おそらくレールを敷くときにも、トンネルを掘るときにも、日々のメンテナンス作業にも、大きな手間暇苦労がかかっているのだろうと思います。
大雪が降ってもめったに止まらないので、初めて大雪で遅延した時には「あの能勢電が!」とびっくりしたのを覚えています。近年の大雨などでは倒木があったりして復旧作業が必要になっていますが。あと、能勢電が止まるとしたら、野生動物の接触事故が多いですね。‥‥なので、つまり、少し高めの運賃設定はある程度仕方がないのではないかと思うようになったのです。
そして、私が能勢電にさらに好印象を持つようになったのは、『いろいろ楽しい企画をする電車』だからなのです。ちょっと思い出してみただけでも、おでん電車・ビール電車・ワイン電車…ハロウィン電車もありました。ホームで地元のパン屋さんが大集合していたこともあったような♡ 風鈴電車が素敵だなあ~と思っていたら、アサガオやひまわり、こいのぼりなどの電車も季節に増え、冬には一部で車内灯を消してのイルミネーション電車なども!
そんな企画の中に『のせでんアートライン』というのがあります。
私が記憶するには、確か、能勢電鉄開業100周年の年に、第1回目のアートラインが企画されたと思います。その後、数回続いて、今は2年にいちどの開催となっているようです。能勢電鉄沿線を広い範囲でとらえ、そのあちこちに、様々な芸術家のみなさんの自由な発想をもとにしたアートを設置する‥‥。あまり詳しい企画内容は把握していませんが、乗客&住民の1人として、これは楽しい!面白そう!とワクワクしてしまいます。
今、その『のせでんアートライン2021』が開催されています。
先日、アートラインのイベントの1つである、《1日がっこう 里山ロハス》に参加してきましたので、その様子をご覧ください。
1日がっこう 里山ロハス
開催は11月7日の日曜日。この日、天気予報では雨…だったのですが、予想に反して良いお天気になりました。会場は、能勢電の終着駅の1つ、妙見口駅から徒歩5分ほどにある、吉川自治会館、普段は地域の活動が行われている建物です。光風台駅から電車に乗って出かけました。
妙見口駅は、特に土日祝日は、妙見山ハイキングや参拝の人でにぎわう駅です。この日は、コロナ禍も少し落ち着いてきて人出も増え、観光案内所も開いていました。
豊能町観光協会ホームページ ⇒ http://www.toyokan.net/
会場の自治会館はすぐそこです。少し早めについたので、スタッフのみなさんの会場前ミーティングを拝見することができました。大勢の方々に支えられたイベントのようです。
このイベント《1日がっこう里山ロハス》を主催しているのは、《NPO法人コクレオの森》という団体です。もとは1999年に発足、名称を変えながら活動を続け、広げてこられています。詳しくはホームページをどうぞ。
NPO法人コクレオの森 https://cokreono-mori.com/index.html
1日がっこうでは、授業のような形でいくつかのクラスが予定されていました。
いつまでも住み続ける町”豊能町”
このクラスの先生は、豊能町にあるケアプランセンター《祥雲館》のスタッフさんでした。
最後には、自分が5年後・10年後にどうなっていたいかをそれぞれ小さな付箋に書いて発表し合い、心身共に元気な生活を続けたいという暖かい雰囲気に包まれました。
食べられる雑草講座
こちらの先生は、雑草カフェ店主 あゆみん さんでした。
雑草についてのいろいろな知識をわかりやすく教えてくださいました。「雑草は地球を救う」という壮大なテーマにもつながり、私はますます雑草に興味が増しました。
あゆみんさんはYouTubeで雑草について発信されているそうです→ https://www.youtube.com/channel/UCBUBdvsl0Pr6CtW1IphAeoQ
1日がっこうではこれらの授業クラスのほかにも、開館前駐車場にはたくさんのテントが並び、雑貨や食品などを販売していました。お昼休みの時間には、歌や太鼓の演奏や踊りも繰り広げられ、盛り上がっていました。
私が会場を訪れたのは9時半ごろでしたが、お昼をはさんで閉会の少し前まで参加し、ゆっくり楽しませていただきました。お昼は、《かめの家》さんのおにぎりは食べそこないましたが《たるてぃーぬ》さんのおいしいパンと《よつ葉ホームデリバリー》さんのジュースを頂き、満足でした。引っ込み思案なレポーターですが、温かく優しい雰囲気に助けられて、あちこちで楽しいおしゃべりもでき、素敵な1日になりました。
この日のイベント《1日がっこう 里山ロハス》のレポートは、「のせでんアートライン2021」サイト http://noseden-artline.com/2021/ にも掲載されています。当レポーター担当の記事は、こちらです ⇒ http://noseden-artline.com/2021/news/3476/ こちらの方も、ぜひご覧ください。
最後までご覧下さって、ありがとうございました。
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