豊能町、池田市で訪問看護・介護、健康事業に取り組まれている株式会社フリーステーションさん。看護・介護サービスのほか、健康事業にも力を注いできました。さらに、健康にいきいきと過ごすためには地域との繋がりが大切という思いのもと、月に一度看護師に会える「meetsプロジェクト」、30代からの運動習慣プロジェクト「ToyonoWoman」なども取り組んでいます。
ときわ台にあるココカラスペースでは「とよの大好き」さんの交流会などが行われ、町民の皆さんにもお馴染みの場所となっています。そんなフリーステーションさんが新しいプロジェクト「ナースコラボプロジェクト」を立ち上げたということで、フリーステーションの樽谷さんと看護師米田さんにお話を伺ってきました。
暮らしや健康に役立つ情報発信を
ナースコラボプロジェクトは、全国の看護師たちが医療や介護の視点で厳選した暮らしや健康に役立つ「モノ」や「コト」をおすすめするプロジェクト。
看護師(Nurse)が共同(Co)で研究開発(Labo)するということを意味しており、訪問看護師が共同して、吟味や研究をし、納得したものを世の中に送り出していく企画です。情報過多で何を選んだらいいかわからない時代に、安全・安心な情報を届けたいという思いで発信されています。
看護師のお墨付き!厳選した商品をご紹介
当初は社内メンバーだけでスタートしたこのプロジェクト。知り合いを通じて、共感してくれる人が少しずつ現れ、現在では全国の看護師が参画しています。看護師の皆さんが厳選した商品をいくつかご紹介していただきました。
水だけで洗えるタオル「ハダピカ」
石鹸いらずのタオル。認知症が進むとお風呂を嫌がる方も多いため、重宝されているそうです。肌に優しい素材を使用しているため赤ちゃんから使え、アトピーのお子さんや肌が敏感な方にも安心。水だけで洗えるので、防災にも役立つのが嬉しいですね。
安心して使える消臭スプレー「デオドラマ」
ノンホルムアルデヒド不使用のため、使用したときのむせ感がなく、安全性が高い優れもの。介護現場ではオムツのゴミ袋に使用すると臭いが軽減できるほか、赤ちゃんのオムツ、部活動で使用する剣道の防具など洗えないけど汗の臭いが気になるものにも愛用いただいているそうです。
耳が聞こえると会話が楽しくなる「集音器」
耳が聞こえないことで、孤立し外出が遠のいてしまったり、社会との繋がりが希薄になってしまう課題を解決する商品。音が聞こえることで活動範囲を広げ、おしゃべりや大切な情報を聞き逃すことなく過ごせます。
こちらの集音器は、軟骨伝導のため補聴器にあるようなハウリング音がなく、音を振動で伝えるためタイムラグもないことが特徴。補聴器のように完全オーダーメイドで作るものではないのでお値段も手頃で、耳の穴まで入れる形ではないことから、共用で使えるところも特徴的です。みんなで使えることから銀行窓口など全国で活用が広まっているそうです。
たまにはスマホをおいて「お香」を楽しもう
時間で香りが変わるお香。なんでもスマホに頼ってしまう時代に、デジタルデトックスにもなることに注目されました。鼻の刺激は脳に繋がっていることから、香りを楽しむことは認知症予防にも繋がると言われているそうです。
また、現代ではあまり使用しなくなったマッチが付属しています。古くて新しいものを味わってほしいという願いからこの商品をおすすめされました。かわいいパッケージも気分があがりますね。
腸を整える健康習慣「酵素ゼリー」
腸内環境の乱れと免疫力との関係に注目。腸内環境を整えるため、苦くもなく、日々の食生活に簡単にプラスできる酵素ゼリーをチョイス。「毎日継続が難しくても大丈夫。思い出したときに気軽に取り入れてほしい」という米田さん。ナースコラボメンバーでパッケージもデザインされました。
持ち運びしやすいデザインにこだわった「サニタリーバッグ」
お米の袋を再利用した防水の袋。こどものオムツや尿取りパッドの他、ストーマ利用者にも活用いただいているそうです。持ち運びしやすいサイズ感とシンプルで優しいデザインは安心して自分で処理ができるようナースコラボオリジナルの袋を作成されました。
多世代で使える、困りごとを解決する商品たち
紹介された商品を手にとり感じたことは、シニア世代以外でも活用できるものが多いというところ。「どうしてもシニア世代に向けたサービスかと勘違いされるのですが、若いころから健康に気をつけて欲しい」という看護師の米田さん。
商品やサービスを選ぶポイントとしては、「多世代で使えるもの」「困りごとの解決ができるもの」という視点で選んでいるそうです。
また、メーカーなどの企業とも積極的にやりとりを行い、改善やコラボ商品をつくっていく姿勢にも驚きました。実際の医療や介護現場の声は、企業にも貴重で喜ばれているそうです。企業とナースが共同で切磋琢磨し、二人三脚で進んでいるナースコラボプロジェクト。現場を知る看護師だからこそ、課題を洗い出し、商品のアップデートにも提案できるのだと感じました。
顔見知りの人からの言葉の安心感。地域で顔の見える関係をつくっていきたい
最後に、どんな人にナースコラボプロジェクトをおすすめしたいか聞いてみました。
「暮らしの質を上げたい方や、充実した暮らしをしたい方におすすめしたいですね。多世代で使えるものを選んでいるので、ぜひ皆さんに広く使っていただけたら嬉しいです!」
ひとつひとつの商品を、丁寧に説明してくれた米田さんと樽谷さん。それは商品やサービスを選ぶときに吟味して、しっかりと下調べをしているからこそ自分の言葉でわかりやすく伝えることができるのだと感じました。
多世代で使える安心安全な商品をおすすめしているナースコラボプロジェクト。介護はまだ関係ないなと思っている世代の方も、これから準備しておきたいなという方も、ぜひナースコラボプロジェクトをチェックしてみてくださいね。
フリーステーション開放日「meetsプロジェクト」第2(土)10:00〜住所:ときわ台5-9-3 (ココカラスペース) ナースコラボプロジェクトInstagram |