2020年、令和2年。きっと、この年は歴史に残る年になるでしょう。
新型コロナウィルス感染による緊急事態は、世界的なものになり、日本も緊急事態宣言が発令、当初は5月6日までの予定でしたが、さらに延長される方向となっています。この事態に、私たち人類は、知恵を出し合い、助け合い、お互いを思いやりながら、最善を尽くして立ち向かい、乗り越えて行かねばなりません!
3月年度末からずっと、豊能町の子どもたちも学校は休校のまま‥‥。前の学年の友達との別れも、4月になっても新しい友達や先生との出会いもままならない状態で、自宅で何とか過ごしているのですね。
人通り少ない、吉川中学の前の大通り。
豊能町立吉川中学の正門前の大通りです。花植えボランティアの皆さんの力で、街路樹の下の花壇は花がいっぱい咲き乱れています。ここは、吉川中学の生徒さんたちも、お世話していたと思います。
緊急事態宣言が発令されて、不要不急の外出は自粛。町民のみなさんも、混雑を避けて散歩したり、買い物したり、お互いの距離を上手にとりつつの生活です。人通りは少なく、がらんとした感じがします。
吉川中学の八重桜が満開🌸…でも、この時も。
吉川中学の大通り沿いには、フェンスに沿って、たくさんの八重桜が植えられています。毎年、ソメイヨシノが満開を過ぎたころ、ちょうど吉中にも新入生が入学するころには、この八重桜は満開を迎え、それは見事です。今年もちょうどその頃に私も見に行ったのですが‥‥花はいつも通り美しく咲いていましたが、学校の中からは生徒のみなさんの声は聞こえず💦満開の桜と対照的に、がらんとした校舎が、とても寂しく感じられました。
子どもたちや、先生は、どんな気持ちでいるのだろう‥‥。
私自身は、すでに子どもたちは成人し、お世話になった豊能町内の小学校・中学の様子はわかりません。この今までなかった事態の中で、子どもたちはどんなふうに過ごしているのだろうか。また、学校の先生たちも、どんな思いで日々過ごされているのだろうか。歯がゆいこともあるだろうなあ~と、思っていたところ、友人が知り合いを通じてこんな写真を送ってくれたのです。
これは‥‥なんと、中学のグランドではありませんか!!
はじめ、合成写真?と思ったのですが、よく見ると、まわりの町の景色は豊能町、遠くに光風台のマンションも見えていますし、拡大するとちゃんとグランドに描かれているようです。
子どもたちを元気づけたい!
詳しく話を聞いてみると‥‥
吉川中学の先生が、この状況の中で、何とか中学生の子どもたちを元気づけたい!と思ったことがきっかけだそうです。まず、数学の先生が、教材研究もかねて、教科書に載っている『ナスカの地上絵の描き方』を使って、グランドに巨大な絵を描いたらどうだろうかと考え、それが、3年団の先生方を中心に、さらにほかの先生方も加わっての企画イベントに!完成した巨大地上絵を、学年通信に載せて渡せば、子どもたちにも気持ちが伝わるだろう・・・との想いだったのです。
この素晴らしい地上絵、もうちょっと高いところから見たいなあ~と思ったのですが、これでも、ふだんは入れない屋上から撮ったものだそうでした。先生方からも「ドローンがあったらなぁ~・・・」と声が上がったとか(笑)。
地上絵が描かれたのは、4月28日。先生たちからのエールは学年通信に載せられて、生徒のみなさんに手渡されたとのことです。先生も生徒も、大人も子どもも、みんなで力を合わせて、がんばって、この事態を乗り切っていきましょう!
先生たちからのメッセージは、こちら
“みなさんSTAYHOMEでおうち時間を過ごしていることと思います。でも、「こんな時間に意味はあるん?ヒマやし、しんどいだけやん」という考えがふと頭に浮かぶこともあると思います。でも、こう考えることはできないでしょうか。ナスカの地上絵を知っていますか。ペルーの高原の地表面に描かれた図形や動植物の絵のことです。(知らない人は調べてみよう!)その地上絵の地面に立っていると、絵が大きすぎて溝しか見えないのですが、空から見ると、大きな絵が描いてあるのです。今の状況もこのナスカの地上絵と同じだと先生は思います。
狭い意味で見ると、今は何の意味もなく時間が止まったように感じるかも知れません。でも、大空から地上絵を見るように広い目で見ると、今みんながおうちにいること、ちゃんと手洗いうがいをすること、会いたいけど会えない友だちを想うこと、働いてくれている人を応援することが、安心して過ごせるミライヘススムことだと気付けるはずです。
だから、忘れないでください。「今の私たちは止まってなんかない、ミライへ向かってススんでいるのだ」ということを。
描いた方法は数学の「相似」(中学3年数学で習います。)の考え方を用いて描きました。これは、ナスカの地上絵を描いたといわれる手法の1つです。(諸説あり)
学校が再開して数学を勉強して、次はみんなでグラウンドに絵を描きましょう!デザイン絶賛募集中!考えといてね☆
吉川中学校3年生、ミライヘススメ!”
以上、3年生の学年通信より、引用させていただきました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。(#^.^#)
4 comments
こんな時だからこそ、前を向いて、一歩ずつ進んでいって欲しい、そんな思いが伝わってきます。暗い話題ばかりの今日、未来に希望を照らす記事を書いていただきありがとうございます!
JKさん、コメントありがとうございます☆
私のつたない文章ながら、記事への想いを汲み取っていただいて、すごくうれしいです!
大人たちさえ対応に右往左往しているこんな時ですから、子どもたちはなおさらでしょう。先生方の、巨大な地上絵を作り上げた行動力と、学年通信に込めた生徒たちへの想いに感動して、記事にした次第です。
とんでもない事態になると、人間、お互いを非難し傷つけあいがちですが、こんな時だからこそ!お互いを思いやり、どうすれば事態がよくなるか、前を向いて一歩ずつ、少しでも自分にできることを考えて進んでいくことが大事なんだ‥‥と、この大きなドラえもんとのび太君の地上絵が教えてくれているような気がしました☆
一日も早く、事態が収束へと向かいますように!(#^.^#)
ミライへススメと願う気持ちが、生徒たちにも伝わっているはず!元気な笑顔がまた校舎に戻ってくるのを楽しみにしています。私たちもミライにススみながら…
素敵な記事にしていただきありがとうございました!
赤いミニドラさん、コメントありがとうございます☆
レポーターとして3年めになりますが、今だに、思っていることがちゃんと表現できているか不安で、文章力もなかなか身に付きません(-_-;)‥‥が、少しでも、『想いを伝える』ことのお手伝いができていれば‥‥幸せです!
自粛が長期戦になればなるほど、気持ちはふさぎ、マイナスへ、後ろへと戻りがちです。まさにそんな時に、この、先生方の“ミライへススメ”という巨大なメッセージ、本当に素晴らしいと思いました。大人の私たちも!転んでもただでは起きないぞ~の精神で(笑)未来へ進みましょう(#^.^#)。