本堂:福壽山 徳林寺(曹洞宗)所在地川西市黒川。能勢電妙見口駅より北へ約2km、妙見の森ケーブルの黒川駅を右手に見て、徒歩で約30分のところに有ります。また、この地区は「日本一の里山」と言われ、昔は炭焼きが盛んで、原料の「台場クヌギ」は今でも多く残っています。越智普門住職、住職さんは年齢も若く、爽やかな方でご夫妻で地元にも密着され、お寺を守っておられます。約450年の歴史があり、昔は浄土宗であったが、年代、場所、不明ですが、2ケ所の地を経てこの場所に移ったようです。曹洞宗はお釈迦様の教えを、師匠から弟子へと受け継がれ、インド、中国を経由して我が国に入って来ました。鎌倉時代、道元が宗より帰国してお釈迦様の教えを広め永平寺(福井県)を開きました。高祖道元、太祖ほう山を曹洞宗の「両祖」とし、永平寺と總持寺(神奈川県)の両方のお寺を「大本山」としているのは、曹洞宗の特徴であります。豊能町には木代地区の朝川寺が曹洞宗のお寺です。
本尊;釈迦牟尼仏
浄土宗の名残りの「如意輪観音」を祀っておられています。
涅槃図:お釈迦様が入滅(死去)の時の絵。細やかに、繊細に表現した絵であります。この絵は今から約220年前に描かれたものです。お釈迦様は北インドで出生し仏陀(目覚めた人)、仏教の開祖であり実在の人物であります。存命した時代は紀元前の7、6、5世紀に複数の説があるが、正確には不明です。お釈迦様は頭を北に、顔を西に向けていました。多くの弟子、信者に囲まれながら亡くなられました。中にはあまりにも悲しく、失神している人の絵も描かれています。80歳で没年と言われています。この時代、生存率は20~30歳ぐらいと言われていますが、お釈迦様は大変長寿でした。従来は土葬で有りましたが、お釈迦様が初めて火葬にしたとも言われています。想像ですが、その為、各地の仏舎利塔に分骨が可能になったのでは?涅槃とは、あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地。お釈迦様の最後の言葉は「この世のすべては美しい」らしいです。公開は2月15日まで。
陶器のギャラリー、この他にも図書室もあります。
使用済みのロウソクで作った色々な蝋細工。
六地蔵:六道(地獄道、飢餓道、畜生道、修羅道、人道、天道)において衆生の苦しみを救う地蔵像。
野間の大けやき(能勢町稲地):徳林寺より約1kmの所にあり、久ぶりに行きました。この時期は落葉樹の為、迫力のある大木が一瞬枯れているかの様に見えます。3月末頃には「フクロウ」が営巣し、5月ごろには巣離れし、そのあと、南の国から長い道中を飛来して来た「アオバズク」の夫婦が営巣します。今年も是非期待したいものです。この大けやきは国指定の天然記念物で樹齢1000年以上と推定され、幹周り14m、高さ30m、枝張り南北38m、東西42mあり、大阪府下ではNo,1で、全行的にもNo,4を誇る大木です。昔は蟻無宮の境内で、この神社の境内の土を持ち帰り、野菜や屋内に散布すれば「蟻」が退散すると言われていました。
大けやきの横にあります貴重樹木の苦木(ニガキ)