※ この取材および記事は「トヨノノレポーター育成講座」のグループワークで書いた記事をリライトしたものです。
「コロッケ、コロッケでいきましょう!」
まだまだ寒さがこたえる2018年1月、トヨノノレポーター育成講座も大詰めです。今回はいよいよみんなで取材にいくことになりました。私たち生活グループこと「とよの生活」の取材対象は、町のスーパーの「コロッケ食べ比べ」。
ひとくちにスーパーといいましたが、豊能町のスーパーマーケットは4店舗存在します。「阪急オアシス ときわ台店」「コープこうべ 新光風台店」「デイリーカナートイズミヤ 光風台店」そして「だいやす」、いわゆる“豊能町スーパー四天王”です。
なかでもだいやすは、豊能町余野にあり、昔ながらの個人店のローカルスーパーとして知る人ぞ知る存在。
町のスーパーの「コロッケ食べ比べ」の第1回目でもある今回は、4店舗のなかでもとりわけ豊能色の強い「だいやす」へ向かうことにしました。
バスを乗り継いで、だいやすへGO!
今回は授業の一環だったため「移動は公共交通機関を使って」かつ「授業時間内で帰ってくる」というミッションもあって、「だいやす」のある余野へはバスを乗り継いでいくことに。
あれ?待って。バスは一時間に一本しかないよ……?
この里山あるある難問をクリアするべく、時刻表とにらめっこしながら西村京太郎顔負けの分刻みスケジュールを組み、実現可能な取材へと導いてくれたのが、「リレー便乗車方法~新即物主義(ノイエ・ザッハリッヒカイト)的な説明の試み」を書いたロク×ロク氏 。こちらの記事には、今までベールに包まれていたリレー便を乗りこなすためのヒントについて書かれているのでぜひ読んでみてください。
こうして、こども3人おとな6人の“だいやすコロッケ”取材旅が始まったのでした。
快晴にめぐまれ、まるで遠足のようにわくわくしながらスーパーを目指します。中止々呂美でバスを乗り換えたら、あとはくねくねと山間の景色をたのしむこと、約15分。丹波牛!丹波牛!威勢のいい看板やのぼりが見えてきたら、そこが目的地「だいやす」です。
鉛筆から丹波牛、いのしし肉まで
昭和30年、余野で営業を始めた「大安精肉店」。現在のようなスーパー形式「だいやす」となったのは平成5年からだそうです。豊能周辺のスーパーは阪急オアシス、デイリーカナートイズミヤ、コープとあり、だいやすさんは立地的にお客数が少ないため、品揃えに工夫をして「だいやす」さんの強みでもある肉類を中心とした商品展開をしていらっしゃいます。
豊能町ならではの地元の名物食材をはじめ、ランク別のイノシシ肉、他のスーパーでは見ない海産物、お漬物など惹かれるラインナップにメンバー一同キョロキョロと物色が止まりません。
だいやすさんで人生初のイノシシ肉にチャレンジしたのは、ざわちゃん。氏。その一部始終はこちらをチェック→【町のスーパー「だいやす」で猪肉を買ってみた話。】
陳列棚には下の写真にもあるような、おすすめの一言が書かれた手書きのPOPが点在しているんですが、これまたお店の“中の人”の温度を感じられる胸キュンポイント。ついつい足を留めてしまいます。
そんなだいやすさん、人気商品なのはなんといっても「手造りコロッケ」。
取材中も、お店に来たお客さん全員がコロッケを手にしており(!)、これは期待せざるを得ません。
お土産にも、おかずにも。町内外で愛されるコロッケの全貌
豊能・能勢方面に出かけたら必ず「だいやすのコロッケ」を買うんだ、そんなお客さんもいるという愛されコロッケ。
たしかに、だいやすさんで豊能町のお土産を物色してちょっと小腹が減ったなーなんて思ってふと横を見ると美味しそうな揚げたてコロッケ──……うん、これはちょっと我慢できないかもしれませんね(笑)。コロッケはおやつにもおかずにもなる、ドライブ中でも片手で食べられる、そんなシチュエーションを選ばないところに需要があるのかも。
だいやす特製 手造りコロッケ(1個 60円)
初見は「色が薄め」で“家庭のコロッケ”といった印象。他の大手スーパーは大量の揚げ物をさばくために揚げ油がフル回転してしまうのに対し、だいやすさんの場合はコロッケとミンチカツのみ。新鮮な揚げ油で作ってくれている証拠とも言えそうです。
忙しい時間にも関わらず、お店の方にコロッケの製法についてお伺いすることができました。
すべては“優しさ”から。こだわりのコロッケが生まれた理由
原材料は玉ねぎ、じゃがいも、牛肉のたった3つ。そのシンプルな中にもこだわりが光ります。玉ねぎは淡路産(時期により北海道産)。そして牛肉はなんと丹波牛のすじ肉・細切れ肉を使用!
コロッケの味の決め手となるじゃがいもは「黄爵」という品種のものをわざわざ仕入れているのだそう。このじゃがいものおかげでコロッケの甘み、そして食欲そそる黄味がかった色味が生まれます。「だいやすのこのコロッケ」を求めて買いに来るお客様も多く、入手しにくいじゃがいもだけど変えられない、とのこと。
コロッケの原材料はすべて店頭で売っているもの、というのもなんだか新鮮な驚き!消費者としては安心につながりますね。
3日で500個も売り上げるという手造りコロッケ、そんな人気商品にもかかわらず売り場スペースの広さはかなり控えめ。そのため売り場はすぐに空っぽになってしまうのですが、これは「できるだけ、揚げたてを食べて欲しい」というご主人のやさしさです。
ていねいにマッシュされたじゃがいもは、舌触りなめらかでややもっちり。やさしい甘みで子どもにも人気。市販の惣菜にありがちなクドさはなく、シンプルな味付けは冷めても美味しくいただけました。
だいやすのみなさま、取材のご協力ありがとうございました!
スーパーだいやす 店舗情報
住所:大阪府 豊能郡豊能町 余野153-1
お問い合わせ:072-739-0055
営業時間:9:00-20:00
5 comments
素敵なレポートありがとうございますヽ(^o^)丿
スーパー「だいやす」長年町内に住みながらまだ一度も行ったことがなかったのですが、ぜひとも、近いうちに行ってみたいです!
(*^_^*) コロッケ、ものすごくおいしそう♡ 早めの時間帯に行かないと売り切れてしまいそうですね。
とよレポみほ☆ さん
わたしもこの時が初「だいやす」でした!わたしは旅に出るとその地のローカルスーパーへ立ち寄るのが好きなのですが、まさか自分の町のスーパーでも同じような楽しみ方ができるなんて、と驚きでした。コロッケ、もし売り場に少なかったら店主さんに聞いてみてください。もしかしたら揚げたてを用意してくれるかも?!
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