三寒四温を繰り返しながら、少しずつ春が近づいています。
まわりを山に囲まれている豊能町は、昼間は暖かくてもやはり夜~朝はぐっと冷え込みます。そんな朝には、時々、晴れているのに町に雲のようなモヤが漂っているのを見かけることがあります。

朝の空気を胸いっぱいに吸い込んで深呼吸してみると、ほのかに香るのは、排気ガスでもタバコでもなく、『野焼き』の煙の臭い。そして、森の空気。
農家の方が、朝の霜から畑の作物を守るために、火を焚いて、畑に煙の『おふとん』を着せるのだと聞きました。きっとその煙が、町を流れる初谷川に沿って流れてきているのでしょうか。町も“おふとん”をかぶったようです。野焼きの香りは、どこか懐かしく、これからの作物の豊かな実りと、柔らかい葉っぱを守ろうとする人々の優しい心が想像されるせいでしょうか、落ち着いた気持ちをもたらしてくれる気がします。
写真は、光風台駅前のマンション10階の廊下から撮影しました。静かな朝の風景をご覧ください。

手前の木々の中に見えているのは光風台小学校と新光風台

中央を初谷川が奥から手前へと流れる 川に沿って行くと吉川地区へ続く


左端中央に吉川中学校 その奥かすんでいるが東ときわ台小学校が見える