いよいよ本格的に寒い季節がやってきました!今日は星のレポートです☆
「星なんて、あんまり見たことないなぁ~。学校で北斗七星と、はくちょう座と、オリオン座は習ったけど・・・」という方にも楽しんでいただけるように・・・と思って書いてみましたので、もし星に詳しい方は、そんなこと知ってるわ!うっとおしいなあ~と思う部分はどうぞすっ飛ばしてご覧ください(*^_^*)
まず最初に告白しますが、このレポートの最初の写真(アイキャッチ画像)は『資料写真』です。私が撮影したものではありません。
写っているのは、おうし座にある『すばる(プレアデス星団:M45)』です。
みなさんもよくこういう素敵な天体写真をご覧になることがあると思います。ずいぶん昔に手に入れた写真なので詳しい撮影データ等は不明ですが、これらは、街明かりに邪魔されない夜空が暗い場所で、星空のごくごく小さな領域を望遠鏡で拡大し、さらにシャッタースピードを遅くして星々からのかすかな光をため込んで・・・・つまり、とても工夫と苦労をしたうえで撮影された写真なのです。ひょっとしたら若い人・・・特に子どもたちの中には、こういう素晴らしい技術の上にメディアに載せられている『天体写真』しか見たことがなくて、実際の星空で自分の目でじかに天体を見たら「え!なに?これがそうなの?なんか〝しょぼい”なぁ~」と思う人が多いかも知れません。私もそういう美しく素晴らしい天体写真をながめるのは大好きですし、できれば自分も撮ってみたいと思うところなのですが、それにはさまざまな難関が・・・(笑)。
残念ながらここ豊能町は、大都会からほどよく離れてはいるけれども、夜の空には大阪市内や京都方面の街灯りが影響しているので、天体観測に最適とは言えません。しかしながら、都会に比べると格段に空は暗い!空気も澄んでいるので、気軽に星空を見上げて天体を観望するにはとても良い環境だと思うのです。
ちょっと前置きが長くなってしまいました。すみません。
では、今日のレポートの本題へ!
ほうき星(彗星)を観望するチャンスです。
今、見つけやすくなっているのは『ウィルタネン彗星』 詳しくは下記のサイトをご覧ください。
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10292_ph181200
https://www.astroarts.co.jp/article/assets/2018/12/14956_chart_eqt.png
よく、「ほうき星(彗星)」と「流れ星(流星)」を混同してしまいがちですが、全く別のもので見え方も違います。流れ星はシュッと光ってすぐ消えてしまいますが、ほうき星は、遠い宇宙から旅をしてきた小さな星(天体)ですので、太陽に近づいて明るく見えるようになるとしばらくは観望することができます。
ただ、ほうき星は、「○○彗星は明るくなります!○等級くらいです!」という予想に反してあまり明るくならなかったり、太陽に近づきすぎて分裂消滅してしまったり・・・・なかなか、普通のカメラや小さな双眼鏡くらいしか持たない私たちが「おお!」と驚くような彗星はあらわれてくれません。夜空の天体って、ほんとに『地味』なんです(笑)。
でも、今回のウィルタネン彗星は、何とか、双眼鏡では町中でも見えるようになってきたようです。
わが家のベランダから撮影した写真をご覧ください。
あわくて、わかりにくいと思いますので、彗星の位置に矢印を入れてみます。
まわりに点々と写っている、いわば普通の『星=恒星』とは見え方が違いますね。やっぱり『地味』でがっかりされたかも知れませんが、このほうき星くん、地球に近づいてきた小さな小さな汚れた雪だるまみたいな星が、太陽にあぶられてガスを出し、それをまといながら、宇宙を旅している・・・・そんなイメージでながめてみて下さい。
上の写真は、デジタルカメラでマニュアルフォーカスにして、感度は1600~3200くらい、絞りはできるだけ開け、シャッタースピードは5秒前後で撮影しました。
詳しいサイト情報などによりますと、このウィルタネン彗星、しばらくは明るく見えているようです。うまくいけば肉眼でも?見えるといいのですが、この日は私は双眼鏡では何とか確認できました。16日ごろには、最初の写真の『すばる』のすぐ近くを通過していくようなので、探しやすいと思われます。
また、明日・あさってあたり、ふたご座流星群のピークに当たるので、流れ星にも出会えるかもしれません。
もし晴れたら・・・・・寒い季節ですから必ず(ちょっとオーバーかなぁ)と思われるくらいの防寒をして、星空を眺めて見てはいかがでしょう(*^_^*)
レポートご覧くださって、ありがとうございました☆
最後におまけ!
同じに日、わがやのベランダから撮った星空写真をご笑覧下さい。
上の階があるので視野がこれでせいいっぱい!オリオン座です☆ オリオンの肩のベテルギウスは欠けてしまいました。オリオン大星雲(M42)も見えています。
ちょっとアップで撮ってみました
アンドロメダ銀河にも挑戦してみました。ちょっと雲が流れてきてしまいましたが・・・・
よく写真で見かける、あのアンドロメダ銀河(M31)、ここにあります☆ 夜空を見上げてカシオペヤ座が見えたら、ぜひ探してみて下さい。距離は200万光年以上・・・・人間の眼だけで確認できるもののうちでいちばん遠いもの、なんだそうです。このあわ~いあわ~い光、200万年以上も昔の光なんですね~)^o^(
(*^_^*)
ここから、翌日(12月14日)の追加投稿です☆
昨夜(13日~14日)も雲が切れて晴れていたので、ウィルタネン彗星を撮影することができました。
前夜から、少し位置が動いています。宇宙を旅しながら地球の近くを通り過ぎていくほうき星を思い浮かべて、しばし、お楽しみください(*^_^*)
1 コメント
[…] 普段の日々の暮らしの中で、ふとした瞬間に窓からはいる柔らかい光の美しさから、何の変哲もない当たり前の生活の愉しみに気づいたり、身近な動植物の姿や形(click!)、色彩の美しさ(click!)や遥かなる夜空の天体を観察する(click!)など、微小な物質にも宇宙の天体のいずれにも広大な世界が広がっている。 […]